20代で会社員をしていた頃、昼休みは社内の狭くて古いトイレの洗面台で皆で歯磨きをしていました。私は自分の家以外で歯磨きをするのにすごく抵抗を感じていたのですが、自分だけ歯磨きしないとも言えず、お付き合い程度の気持ちで一緒に歯磨きをしていました。
うがいの位置が高すぎると怒った社員
ある日そこで1人の女性が年配の社員(と言っても40代でしたが)にとても怒られました。うがいをするときの位置が高すぎる、もっと腰をかがめて低い位置からうがいをしなさいと言うのです。
高い位置から勢いよくうがいをしたせいで、洗面台へのハネがひどいし、みんなに飛沫がかかるではないか、と言っているのを聞いて、ここまで会社で怒られなくてはならないのかと恐怖を感じる一方、興味深いとも思いました。
一人暮らしの家に帰って、高い位置からと低い位置からでうがいをしてみたところ、圧倒的に低い位置からの方が飛沫は飛び散りませんでした。なるほど、後で掃除をする人のためにも(自分の家なら自分のためになります)うがいは低い位置からを徹底した方が良いな、と納得したのでした。
そういえば実家の母も私のうがいを見て、そんなに高いところからしないで、と言っていたのを思い出しました。そのときは些細なことだと聞き流してしまいましたが、迷惑をかけていたんだな、と申し訳なく思ったのです。
コロナの予防にもなる?
なぜ、こんなことを思い出したのかというと、先日テレビで社内の歯磨きがコロナ感染の機会になり得ると報道していたからです。うがいは低い位置からすると飛沫が飛び散らないので、感染の可能性も減らせると言っていました。
私が見た番組では、高い位置からのうがいで飛沫が50cm(記憶違いだったら申し訳ありません)も飛んでいてました。これだと隣の洗面台で歯磨きしている人に危険があるそうです。
コロナの予防にもなるのかと、感心しながらも懐かしくなりました。
怒った社員も懐かしい
怒った社員は私が勤めていた小さな会社では初の女性管理職になった人で、正義感の強い人でもありました。
これから付き合うのかなと思っていた男性が道を歩いているときに、ゴミをポイ捨てしたために別れたことがあったという話は印象的でした。いつの時代にも変わらない正しいことがあると教えてくださった係長、そろそろ70代を迎える頃ですが、きっと元気でいることと思っています。
今の私は他人と歯磨きをすることはありませんが、人を不愉快にしないことと周りを汚さないことを考える姿勢が、うがいを高い位置からしないということに現れるのだと思っています。
このことを思い出したので、これからちょっと気を引き締めて生活したいです。
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