早く転院しないと!

病院 健康

東京都内で一人暮らしをしていた夫の弟が突然、脳梗塞で入院してから20日が経ちました。早めに気が付いて入院できたので、命に別状はありませんでした。

しかし麻痺が残っているため、今のままでは歩行が困難です。病院で治療ができる段階は過ぎているので、後は専門の病院でリハビリに励むことになります。

自宅近くの病院には入院できない?

私の父も脳出血の後遺症で歩行が困難になり、リハビリの専門病院に長期入院をしました。当時私たち一家は埼玉県に住んでいたのに、父が入院した病院は神奈川県の小田原にありました。ずいぶんと遠いところなので不思議に思っていましたが、今理由がわかったような気がします。

多分近いところにはベッドの空きがなくて、父は受け入れてもらえなかったのでしょう(母は小田原には温泉が出ているから、麻痺の治療には良いと思ったと言っていましたが)。

今はネットで探せて便利

今回私たち夫婦は、病院のソーシャルワーカーから、リハビリ専門の病院について調べて、候補をしぼってくださいと言われました。リハビリ専門の病院が集まって作っている団体が「回復期リハビリテーション(急性期を過ぎて、後は家に帰って生活できるようにするためのリハビリを回復期リハビリテーションと呼ぶそうです)病棟協会」と言って、そこのホームページで一覧表が見られることを教えてもらいました。

その一覧表の中から病院を選ぶことになるわけですが、夫は少しでも通いやすいように、私たちの自宅に近い地域から選びました。そうするともともと候補はいくつもありませんでした。候補を選ぶと、まずソーシャルワーカーが電話で入院できるかどうかを打診して、結果を私たちに電話で報告してくれます。

結果としては、その中の1つしか受け入れるという返事はもらえなかったため、後は自分たちで交渉することになりました。

中には入院はダメだけど、自宅から通えるなら受け入れるという返答の病院もありました。しかし、身体が不自由になったばかりの弟をリハビリに毎日通わせるのはとても難しいことだと思います。父のときも、ある程度の年数が経つと、父も私たちもともに生活することに慣れましたが、それまでの何年かはお互いに大変でした。

自宅から通えるくらいなら、誰も苦労はありません。それにこの20年くらいはほとんど会うこともなかった弟と、急に私たち一家が一緒に住むのは、私にはありえないことでした。

これでは父の場合のように、受け入れてくれるところを探して、病院が遠くなってしまうことも仕方のないことかもしれません。

時期も悪かった?

受け入れると返事をしてくれた病院に夫はまだ電話もしていません。ソーシャルワーカーから連絡をもらったのが金曜日の夕方でした。病院も休みだろうと言って、夫は週明けまで電話をする気はないようです。年末に行き先が決まらないということで、落ち着かない気分ですが、これからどうなるでしょうか。

ちょうど年末にかかってしまったことや、ここに来てまたコロナが猛威を奮っていることなど、転院するには悪条件が揃っているような気がします。

また今回、夫には何もかも初めての経験だったので、とても不満があるようです。夫には早く転院先を決めてくださいと言われることが、まるで弟を追い出そうとしていると感じられるようです。結局転院先を自分で決めなくてはならないなら、少しは待って欲しいと夫は言っています。こんな時期にサッと転院先が決まるわけない、と憤っています。

良いことばかりではないけれど

確かに今、毎日感染者数が増え、記録を更新し続けている東京都内からの転院ですから、受け入れてくれるところが簡単には見つからないのが当然かもしれません。

救急病院のベッドは、緊急を要する人のために空けておきたいというのは当然のことです。弟がベッドを1つ使っているために、他の誰かが病院をたらい回しにされたりするのは避けたい事態です。それは私たちも十分にわかっているつもりですが…

近所に大きな病院があったことや、早めに入院ができたことで、弟は運が良かったと実感したばかりですが、やはり良いことばかりではないようです(そもそも本当に運が良かったら入院していないです)。

良いこともあれば、そうでもないこともあると、受け入れて地道に病院を探すしかありませんね

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