班長の仕事

自治会 タブー

今日、自治会費の集金をしました。昨年と今年、我が家は自治会の班長をしているからです。

我が家も入れて9件分、無事に集めて、自治会の会計担当の方に渡すことができました。9件分だからそれほどの手間も時間もかかりませんが、他人様のお金を扱うのは気を使います。無事に終わるまでは、頭の隅にいつも集金のことが引っかかって、嫌な感じですが、今日終わったのでスッキリしました。

集金以外だけでも負担なのに

私が住んでいる地域では、春に自治会費を集金して、秋にはお正月に新しくする御札や幣束の注文を取って、その集金も自治会の班長がやることになっています。もちろん、御札などを各家庭に配るのも班長の役目です。

昨年は1年間コロナで行事が何もありませんでした。本来なら東京オリンピックに合わせて、秋祭りを盛大に行うはずでした。秋祭りを盛大に行うときは、神酒所が設営されて山車が曳かれます。班長は1日、炊き出しに忙しくなるわけです。

地区の体育祭でも、班長は前日から集まって炊き出しの準備がありますから、本当に不謹慎ではありますが、昨年は得をした、という思いがあります。

大したことないと思っても

どれもこれも絶対にできないという程のことではないですが、積み重なると生活を圧迫すると思います。実際に私の夫は、弟が入院中、何度も班長の仕事が減っていて助かったと口にしています。それでも集金や回覧板を回す、配布物を各家庭に届ける仕事はなくなりません。

思わず、こんなことも考えてしまいました。

私の実家では母が亡くなる前の年まで班長をしていました。母は79歳で亡くなったのですが、班長をしたときはこれが最後だと思うから頑張る、と言っていました。しかし、そう言いながらも母にとっては、配布物を届けるのも、行事に参加するのももう重荷でしかありませんでした。

人数が1人減れば、それだけ順番が回ってくるのが早まります。母と同じ班だった人たちは、母に「お年だから、もう良いですよ」とは言えなかったのでしょう。

自治会での仕事を減らせないか

我が家は実際問題、住んでいて近隣の方々とトラブルになったことはありません。班長ももうこの地域に住んでから3回目ですが、嫌なことは1度もありませんでした。

それでも、徐々に重荷になってきているのを感じますから、1度でもトラブルがあった場合に自治会を辞めたいと思う人がいても不思議ではないと思います。

大きな自然災害があった場合など、地域のつながりが大切になるのは、私にも理解できます。だから自治会そのものをなくせ、と言っているのではありません。

参加しやすい環境づくりも大切

例えば回覧板や配布物(市の広報誌など)は本当に必要でしょうか。我が家でも毎月広報誌などを手にしていますが、熟読するということはまずありません。どうしても読みたい人は、今はパソコンでも読めるし、公民館でも手に入れることができます。わざわざ1件ずつ配る必要はないように思います。

同時に自治会が行う行事も見直していけば、きっと参加する人たちの仕事は軽くなります。現在の自治会の行事は、かつて娯楽がなかった時代、多くの人が会社員として働いていなかった時代のままになっていることが多いと感じられます。

現在は週休2日が定着したといっても、週末にまとめて休める人ばかりではありません。行事の見直しもしないと、いつかは自治会に参加したくてもできない人ばかりになってしまうような気がしてなりません。

この機会に変わって欲しい

今回、コロナ禍で多くの自治会が行事を中止したことでしょう。しかし、それで本当に困った人がいたでしょうか。隠しているだけで、多くの人が面倒が減って良かったと、内心では思っていたのではないでしょうか。

1年できなくて支障がないことは、ずっとやらなくても平気なはずです。ぜひ、この機会に自治会は活動を見直して、もっと住民が参加しやすい形態に変わっていくべきです。

人間、どうしても必要なことは面倒だなどと言っていられません。活動が面倒だと思われること自体、自治会が、あってもなくてもどっちでも良い存在になってしまっている証拠のように思います。

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