先日、私の長女(28歳・漫画家兼フリーター)と次女(25歳・引きこもり)が家庭内でトラブルを起こしました(つまりきょうだいケンカです)。2人とも普通の生き方をしているとは言えないこともあり、私はちょっと重く受け止めてしまい、数日間クヨクヨしていました。
今は普通の生活
この記事を書いた前夜に2人はトラブルを起こしていますから、今日で9日目ということになります。トラブルがあった当日は良い年をした大人の女性が2人とも泣いているし、それを見た私や夫もショックを受けて、夜よく眠れなくなりました。
私はブログの記事にすることで、事を客観的に見られるのではないかと思っていましたが、改めて文字にすることで、もう1度その時の様子が蘇ってしまいました。辛い思いがぶり返すようで、これはかえって良くないのではないかと思ったほどでした。
しかし、2人がトラブルを起こしたことについて、あれもこれもと思いつくままに記事にしていった結果、現在は家族ともども、平常通りの生活に戻っています。
ブログに私の思いをあらかた吐き出したこと、そしてそれによりこれからどのような行動を取れば良いのか、方針を固められたことが良い影響を及ぼしたことに間違いはありませんが、もう1つ大きな要因があるように思います。それは日数が経ったということです。
嫌なことがたくさんの事の中に埋もれていった
当初は娘たちのトラブルに関する記事がトップページにあり、それが嫌でも目に入る状態でした。それを見る私には、傷口がさらされているような、痛々しい気持ちがしたのです。しかし、数日経つうちに新しい記事が積み重なり、娘たちのトラブルに関する記事はたくさんの記事の中に埋もれていきました。
そうしているうちに、私は特にその記事を目にしても、痛々しい気持ちになることがなくなりました。嫌なことを忘れるとは、こういうことなんだな~、ととても納得できました。今まで私は性格的に嫌なことがあると、それをグチグチ反芻して、なかなか忘れることができないと自分で思ってきました。
今回のことで、ブログの中では、自分の嫌だったことがその他の多くのことに埋もれていく様子がよくわかったように思います。これからは嫌なことがあっても、このようにいつかは埋もれていくのだから、それまで待とうと思えるのではないかと期待しています。
もちろん、世の中には多種多様な嫌なことがあり、10日ではとても埋もれない、ということの方が多いのかもしれません。しかし、どんなことも、いつかは埋もれていくことがわかっていれば、それほど焦らずに待っていられるような気がします。
本当の解決方法でなくても
嫌なことの根本を解消せずに、時とともに埋もれていくのを待つのは本当の解決方法ではないかもしれませんが、世の中のことがすべて私の思う通りに白黒つけられるとは限りません。
特に自分以外の人間のことで心を煩わせているときは、無理に白黒つけようとせず、嫌なことがあっても、そのうち埋もれていく、忘れていられるようになると思っていた方が良いと私は思うのです。
生きていると、いろいろなことがありますが、まずはそれを受け入れて生活してみる、そしてじっと時が過ぎるのを待ってみると良いのではないでしょうか。1週間、10日と過ぎるうちに、薄紙を剥ぐように自分が回復して、元の生活に戻れるかもしれません。
逆にまったく元に戻れない場合には、心が大きなダメージを受けている恐れがありますから、信頼できる人に相談する、専門家を頼るなどの方法を考えた方が良いでしょう。
それにしても私が結婚したのは26歳、今の娘たちの年代です。だから、すでに親の気持ちを煩わせることはなかったわけです。私がこんなことを思ってもバチは当たらないのではないでしょうか。
私、頑張っていたな~、偉かったな~、ついでに親孝行だったな~。
娘たちもちょっとは考えておくれ(泣)。