最近、服薬が始まったばかりで、つい自分と似たような人がいないか、探しながらブログを読んでいます。50代後半になると面白いように似た境遇の方を探せるものです。
薬を出し続けるのは金儲けのため?
みな、薬は一生飲まないといけないのか、このことを気にしているようです。医師はなかなか薬をやめても良いとは言いません。これがともすると、金儲けのためだろう、と受け取られてしまうようです。
しかし、私の体験からは、必ずしも金儲けのためだとは言い切れないのです。
私の父の場合
私が中学生の頃、父は高血圧で降圧剤を服用していました。何年間か服用するうちに、血圧は安定して、医師から「これなら、薬をやめても良いかも」と言われたのです。
父は喜んで医師の言葉に従いました。そして、薬の服用を中止してわずか1週間ほどで脳出血の発作を起こしたのです。
父の発作は生死の境をさまようほどのものでした。奇跡的に意識は取り戻したものの、その後社会復帰はできませんでした。
医師は父が倒れてすぐに、見舞いに訪れたそうです。そうして、こう言ったのです。
僕が薬を出すのをやめなかったら、○○さん(父)は倒れなかったのかもしれません…
今から考えると、当時父は仕事で疲れてストレスもたまっていました。間が悪かったのでしょう。もしかすると、薬を続けていても、いつかは倒れたかもしれません。
医師にとっても大きな決断になる
しかし、母はそう思えなかったようで、ずいぶん長い間「薬をやめたせいで、お父さんは倒れた」と言っていました。
薬を飲むか、やめるのか、それは本人だけでなく、処方する医師にとっても大きな決断です。だって誰かの人生を変えてしまうかもしれないのですから。
この経験をしてから、薬を飲み続けることも受け入れる覚悟がときには必要なのだと思っています。
とはいえ、やはり面倒です
まあ、それに伴う通院が面倒なんですけど…特に骨粗しょう症の薬は、何とかまとめて処方できないものか、もっか悩み中です。2週間に1回、取りに来てって言われているんです。
診察もないのに(診察してもやることがない)、なぜまとめて処方できないのか?大人しく薬を飲もうしているのだから、もう少し患者の希望を聞いてくれても…と思わないでもありません。