先月次女が貧血であることがわかり、鉄剤が処方されましたが、飲むとひどい下痢をするためすぐに挫折してしまいました。
次女はもともと偏食があり、特に肉や魚を好まない傾向がありました。私自身が食も細く、そんなに健康を気遣って食事をしていたわけではなかったため、次女の偏食もそれほど気にしていませんでした(というか、それを一々気にしていては毎日の生活が送れなかったというのが本当でしょう)。
しかし、次女の貧血は私から見るとかなりひどいように思われました。女性の場合、ヘモグロビンの値が11g/dl以下になると貧血と診断されるそうですが、次女は8g/dlだったのです。最近は隠れ貧血というのが話題になったことがありました。体内の貯蔵鉄が使われてしまうため、ヘモグロビンの値に異常はなくても、貧血の症状が出るのが隠れ貧血です。しかし、次女の場合はもう隠れていません。立派な貧血です。
私は貧血を治して欲しかったが…
もちろん食事から鉄分が取れれば良いのですが、次女の場合はまず貧血の状態を改善してから、食事を考えた方が良いと思いました。だから、鉄剤をちゃんと飲んで欲しかったのですが、下痢で具合が悪いと言われると無理強いはできません。
そのまま放っておくと良くないと思い、医師に相談するように言いましたが、次女の場合は普段から引きこもっているため、すぐ近所の医院に行くだけでも一大決心が必要です。のらりくらりとして、結局未だに鉄剤は飲まないし、医師に相談もしていません。
食事の方も相変わらずで、肉料理は「みんなで食べてよ。私はほんの少しでいいから」などと言って積極的に食べようとはしません。また、食事だけで貧血を改善するなんて無理だよ、ともよく言っています。
貧血はメンタルにまで影響することもあるそうです。次女はしょっちゅうメンタルの不調も訴えるため、私は貧血の治療にはずいぶんと期待していました。少しでも次女が良い方向に向かえば良いと思っていたのです。私は誰もが外に出て働くことが良いことだとは思っていません。外に出たくない人、出られない人がいるのは仕方がないと思っています。
次女の生き方を見ていると、常に体とこころの不調を訴えるだけ、楽しみはテレビを見ること(しかも深夜に1人で)とツイッターを見ることくらいです(まあ、私も似たりよったりです。ツイッターを見ていると、すぐに時間が経ちますよね?)。体の調子が良くなることで、少しでも次女に生きる楽しさが増えれば、家族の関係も良くなるのではないかと期待したのです。
次女は治りたくない?
しかし、どうも次女を見ていると貧血を治したくないのではないかと思えてなりません。自分の引きこもりを正当化するために、具合の悪いところをそのままにしておきたいように思えるのです。もし、私の思う通りだったとしても、実際に貧血が改善したら、次女の思いも変わるかもしれません。だから、やはり貧血は改善して欲しいです。
それに今はまだ20代で若いから良いですが、このまま次女が中高年になったとしたら…何か影響は出ないのか、とても心配です。私が強く言うと、次女は心を閉ざしてしまいそうで、歯がゆい状態が続いています。
コロナから回復した直後は、次女もある程度聞く耳を持ってくれたようで、このまま次女の状態も改善するのかな、などと期待を抱いたのですが、まさに喉元過ぎれば熱さを忘れる、です。
次女のことをこんなふうに考える私の方こそ、どこかが病んでいるのでしょうか。