夫は20年近くも地元の青年団のような団体に参加しています。夏祭りでかき氷を売ったり、神社の元旦祭で甘酒を作って配ったりしています。活動の性質上、その団体には荷物が多いです。
代々の会長が自宅保管している荷物も多かったのですが、我が家の敷地内の倉庫を使っていないと知ると、そこに荷物を置かせてもらえないか、と依頼がありました。
倉庫が不衛生な状態に…
最初のうちはそんなに長く保管することになるとは思わず、気軽に引き受けました。使わずに放置するよりは、倉庫のためにも良いことだと考えたのです。しかし、何分にも倉庫は古く(築50年以上です)、しばらくするとネズミのフンがたくさん見つかるようになりました。
調理に関係する道具も多かったため、夫はもう別のところに保管した方が良いと団体に申し入れをしました。食中毒の原因にでもなったら、我が家では責任のとりようもありませんから、これは当然のことだと私は思います。
しかし、団体の側はこれに「うん」とは言わず、それまでは無償で荷物を置いていたのですが、賃料を支払うから置かせて欲しいと言ってきたのです。結局不衛生な状態である倉庫に賃料を支払って、荷物を置くことになりました。
その後も夜中に起きていた次女が倉庫の屋根の下に開いている隙間から、何かが出入りしているのを目撃したし(これはハクビシンだったようです)、つい先日はアライグマが住み着いているのを発見しました。
ハクビシンを目撃したのは次女だけだったため、あまり逼迫感はなかったのですが、アライグマに至っては家族全員が目撃しました。もう倉庫が野生動物のすみかになっているのは明らかで、このまま維持はできないという結論に達しました。
今日、荷物を撤去してもらった
夫はもう一度団体に掛け合い、とうとう荷物を撤去してもらうことになったのです。今日はその撤去の日でした。団体に所属している男性たち(みな近所に住んでいる男性で顔見知りです)が8人我が家にやって来て、運び出し作業をし、最後はゴミを分別し、掃除をして解散しました。
この間昼休憩を挟んで4時間ほどでしたが、無事に終わってホッとしました。別に私は何もしていないのですが、ずっと敷地内で話し声や物音がするし、とても落ち着きませんでした。我が家は敷地内にごみ集積場所もあって、複数の人が来ているはずですが、今回はそれと比べ物にはなりませんでした。
しかし、これで倉庫は空になり、後は壊すだけになりました。まだ、壊すのにどれだけの期間と費用がかかるのかがわかりませんから、不安はありますが、確実に物事は前進していますから、不安もそれだけ減っているような気がします。
今回、教訓も得た
今回お世話になっているから、知り合いだから、という理由では、引き受けない方が良いことが世の中にはあると、私は実感しました。これが倉庫の貸し借りだけの間柄だったら、もっと早くに荷物を撤去してもらえて、私や夫の悩みももっと小さなものになっていたかもしれません。
下手によく知っている人たちが相手だったから、夫も強く言えなかったのでしょう。今回得た教訓を忘れずにこれから生きていきたいです。何も倉庫に限らずとも、小さなものやお金の貸し借りにもこの教訓は生きるのではないでしょうか。
それにしても運び出された荷物は大量でした。あれでは他に置き場所を確保するのは大変です。面倒になって、不衛生でも良いからそのまま置かせてくれと言うのも無理はなかったかもしれません。しかし、夏祭りの屋台で食べ物を買うのは賭けみたいなものなのだと思わずにはいられません。