「ババア!と言われ、考えたこと」という強めのタイトルに惹かれてブログを読みました。ブログを書いているのはゆり子さんという方です。自分でシニアと称していることから、私よりは少し年が上なのかな、と感じます。ゆり子さんのブログは以前にも読んだことがありますが、穏やかで優しい人柄を感じられます。
ババアと言われても冷静でいられるか?
私が気になった記事の内容ですが、お墓参りの帰りに車を運転していたゆり子さんが赤信号なのに悠々と横断歩道を渡る高校生に遭遇します。危ないなと思って見ていたら「ババア!」と言われたというのです。これは罵詈雑言です。
ゆり子さんは一件普通の高校生が、何にこんなにイライラしているのかと考えてしまいます。関係ない通りすがりの人に突っかからないと、誰にも見てもらえないのではないかと、高校生のことを思いやっています。ゆり子さんは彼らの無礼極まりない態度を、承認欲求の現れではないかと分析もしているので、かなり冷静に物事を見つめているのもわかります。
私は感心してしまいました。確かに高校生の男子ともなると、何かあったときに力では敵いません。不用意に相手を刺激しないように、静かにやり過ごすのは大人の態度として正解ですが、私は自身の体験を思い出しました。
私も近所の子どもから「クソババア!」と叫ばれたことがあるのです。しかも自転車ですれ違いざまでした。それは小学校高学年の女の子で我が家の近所に住んでいることは知っていましたが、娘たちとは学年が違うので一度も話したことはありませんでした。
私は冷静ではいられなかった
私は彼女の言葉に我慢ができませんでした。「クソババア」に対して私は「このクソガキ!」と叫び返してしまったのです。後先考えない行動でした。もし相手が高校生の男子だったら、私はどうなっていたのか、今考えると怖いです。
後から聞いたことによると、その子は三人兄妹の真ん中で、お母さんはまだ幼い下の子にかかりきりでした。だから、寂しかったのだと思います。そして誰にでも「クソババア」と叫んでいたそうですが、反応した大人は多分私だけでした。
ゆり子さんが承認欲求だと言っていたのは多分当たりですね。私がクソガキと叫び返したことで、その子はこれはあまり気分が良くないことだと気が付いたようです。それからは一切叫ばなくなり、私の顔を見て挨拶をするようになりました。
言葉には裏の意味がある
叫び返したことで、私はその子と同じ位置に立ってしまったようです(面目ないです)。自分でもこれはどっちもどっちだな、と思いましたが、口から出る言葉には表面的な意味だけでない、隠れた意味があることがわかりました。クソババアの裏に、寂しい、こっちを見てという意味があったように。
その子はみんなに寂しさを訴えていたのに、表面的な意味だけを問題にされて(誰でもクソババアと言われるのは嫌ですよね)、相手にしてもらえなかったのです。
大人として、裏の意味までわかろうとしないといけないと思いますが、まあ、言われると腹が立つことも多い(子どもの心が不安定なときは、大抵大人に罵詈雑言をぶつけてくるような気がします)ので、どれだけわかることができるのか、甚だ疑問ではあります。
若者の皆さんにも言いたいです。ババアというのは百害あって一利なしの言葉です。ぜひとも使うのは控えていただきたいと思います。どんな言葉で言い換えることができるのか、考えてみると心も落ち着いてくるのではないでしょうか(若者はこのブログを読まないとは思いますが…)。
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