母子手帳は大切!

生活

今朝のニュース番組で、車上荒らしにあって母子手帳を盗まれた女性について報道していました。なぜ、母子手帳が盗まれたのか、なかなか不思議な事件です。

母子手帳は思い出だから、大切なの?

母子手帳を盗まれた女性には、3人の子どもがいて、予防接種のスケジュールが重なってしまったため、つい車の中に置きっぱなしにしてしまったということでした。3人分の母子手帳をケースにまとめて入れていたため、通帳ケースか財布に間違えられてしまったのだろう、と番組中、ご本人が話していました。

母子手帳は1人の子どもに1冊支給されるため、母親にとっては子どもの大切な思い出になります。何人兄弟姉妹がいても、その子どもだけの思い出になるので、全国の主婦のみなさんの中には、大切にしている人も多いのではないでしょうか。

大切なのは予防接種の記録

母子手帳の役目は思い出になることではなく、その子どもの記録にあります。特に種類も回数も多い予防接種の記録が重要で、子どもが成人してもその記録だけは持っていた方がよいと私は考えています。私自身が、予防接種をしていなかったため、妊娠中にヒヤリとした経験があるからです。

私は妊娠する前に、実家の母に子どものときにどんな感染症にかかったかを確認しました。
おたふく風邪や水ぼうそうは自分でもかかった記憶がありましたが、麻疹と風疹については記憶があいまいだったのです。
麻疹は予防接種をしているし、風疹もかかったから大丈夫、というのが母の答えでした。私はそれで安心して、長女を妊娠をしました。

ところが妊娠中の検査で、風疹の抗体がないことが判明しました。妊娠初期に風疹にかかると、お腹の赤ちゃんに影響があることは、よく知られています。もう予防接種も打てないから、なるべく人混みは避けるようにといわれましたが、妊娠8カ月まで仕事をしていたため、本当にビクビクしていました。結果は何事もなく、長女は無事に生まれてきましたが、次女を妊娠する前に予防接種に行ったのは、いうまでもありません。

記憶はあてにならないから

後から母を問い詰めてわかったのは、私は麻疹の予防接種で副反応が出たということでした。
体中に発疹が出て、3日ほど寝込んだそうです。当時、風疹のことを三日麻疹とも呼んでいたことから、母の記憶の中で私は風疹にかかったことになってしまったようです。

もちろん現在55歳の私にも母子手帳は支給されています。でも、それを見てどんな予防接種をしたのか確かめる、という使い方を私も母も思いつきませんでした。母子手帳は記録が大切だと、自分でわかっていれば、妊娠中にビクビクせずに済んだのに、と思います。

たとえ男性でも自分がどんな予防接種を受けているか、どんな病気にかかっていたのかをわかっていることは重要です。知らないうちに妊婦さんに病気をうつしてしまうリスクを避けられます。もし、自分の奥さんや姉妹が妊娠していたら、病気をうつしたいと思う人はいません。自分のこととして考えれば、母子手帳に記載されている予防接種の記録がどんなに大切化わかるでしょう。

母子手帳を返してあげて!

大体のものは、またお金を出せば手にはいりますが、母子手帳だけはそれができません。
まさかご本人も母子手帳が盗まれるとは思っていなかったはずです。お金やキャッシュカードではないから、大丈夫だと思っていたでしょう。

ぜひ、またお母さんの手元に母子手帳が戻るとよいな、と思います。
そう思っているのは、きっと私だけではないはずです。日本中の主婦が、母親が同じことを思っているはずです。

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