メンタルクリニックの会計で押し問答をする母娘を見て、恩返しの機会かもと思ったが

お金のことはキチンとしたい 生活

昨日メンタルクリニックでの診察が終わり、後は会計をするだけになりました。受付時間が17時までなので、もう残っている人も少なかったのですが、前の人の会計がなかなか終わりません。

私たちの前というのは、次女よりも4~5歳若い女の子でした。最初に会計で名前を呼ばれたとき彼女はこう言いました。「今、お母さんが来ますから、そうしたら会計します」彼女はお金を持たないでクリニックに来たのです。

お母さんもお金を持っていなかった

ところが向かえに来たお母さんは、まさか娘が会計できていないとは思っていなかったらしく、スマホしか持っていないと言い出しました。カードで支払いできませんか、と言いましたが、クリニックは現金支払いだけしか受け付けておらず、会計の担当者もお母さんもしばらくフリーズしてしまいました。

何度かの押し問答の末、次の診療日に支払いに来るということで話がつきましたが、それまでに15分くらいかかってしまいました。足りなかった金額は200円でした(聞こえてしまったのです…)。私はかつて小銭がなくてコインパーキングからでられなくなったことを思い出しました。

私も同じ失敗をしたから

あのときは親切な人が私に小銭をくれたのでした。私は最初もらったつもりはなく、すぐに両替して返そうと思っていました。とりあえずパーキングから出て一度車を停めて、その旨を伝えようとしたら、もうその人の車は出てしまったあとだったのです。だから私はそのときいただいた小銭をその人に返していません。顔さえももうよく覚えていないのです。

「しまったな~」と思っていましたが、近所の人にその話をしたところ、本人に返せなくても、同じように困っている人を助けてあげれば良いのでは?と言われて、とても納得しました。そんな機会があるのかと疑問に思っていましたが、メンタルクリニックの会計で『今、200円を差し上げれば、私は恩を返したことになるかも!』と思い始めていたのです。

ただ、なかなか声はかけられませんでした。私は普段から引きこもりがちの生活を送っていましたが、ここ数年のコロナ禍でそれがさらにひどくなっていたのです。話しかけられないだけでなく、小銭を渡しても受け取ってくれるかどうかと考えてしまいました。

今やスーパーなどでも現金はトレーにのせてくださいと言われています。それくらいみんなが気を使っているときに、小銭を取り出すのははばかられました。どうしようと考えているうちに、話がついてしまい、私は恩返しをする機会を失ってしまいました。

話がついて良かったと思いました(これで我が家の会計をしてもらえますから)が、同時に残念にも感じました。最近は小銭がなくて困っている人には、なかなかお目にかかれません。これもキャッシュレス化のおかげなのでしょう。もしかすると私はこの先も恩返しをする機会がないのかもしれません。

まだ、現金を持っていた方が良い?

やはり、今でもやはり小銭が必要な機会というのがあるものです。特に医療機関では現金のみというところがまだ多いような気がします。お財布を持たない生活には憧れますが、まだ現金も持っていた方が良いな~、と痛感したできごとでした。

ちなみに会計ができずにいた女の子は私たちに「ご迷惑をかけました」と頭を下げて帰りました。私は「いいえ、とんでもない」と答えたのですが、すごく笑顔になってしまいました。笑っちゃってごめんなさい。押し問答、面白かったです。

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