今、テレビで感覚過敏という症状でマスクを着けられない人がいることを報道していました。マスクを着けることで痛みを覚えることもあり、着けることができない人がいるそうです。
マスクが着けられないと、誤解されるけど
感覚過敏はマスクだけではなく、メガネなどでも起こるそうですが、見た目には何か変化があるわけでなく、周りの人(家族にも)からは理解してもらえないことが多くなり、本人は孤立してしまうこともあるようです。
確かに今、マスクを着けていないと、感染に配慮できない人、自分勝手な人というイメージを持たれてしまいそうです。実際にマスクを着けていなかったことで、トラブルに発展した例もあるそうです。スーパーなどではマスクをしておいでくださいというメッセージを発信していますから、私もなるべく従っています。マスクを忘れたら家に取りに帰るほどです。
不愉快なものは定着しない?
でも、人類の長い歴史の中で、今までマスクは定着しませんでした。マスクを着けるというのは、本来は不愉快なものだと私は思います。マスクが快適なものなら、最近の技術の進歩とともに、ウイルスはともかく花粉やホコリは防げるようになったマスクは、もっと世の中に定着したはずです。
私も今までの人生の中で、多分今がもっともマスクを使っています。4月に咳ぜんそくと診断されたときは、家の中でもマスクをしていた方が安心だったので、四六時中着けていました。1週間もするとマスクが顔にあたる部分がヒリヒリして、しまいには痛くなってしまいました。顔にそんなに長い間、何かが接触していることがなかったので、顔の皮膚がびっくりしてしまったようです。
マスクを着けない人がいても良いのに
私は一般的な人間で特に敏感ではありませんが、そんな私でも慣れないマスクを着けることは大変でした。もともと感覚過敏だと自覚のある人には、もっと大変だろうと思います。マスクは自分をウイルスから守るためには不十分だと、以前から報道されていました。自分がウイルスを持っている場合に、他人に感染をさせないことがマスクの役割だということも度々言われています。
だから、マスクを着けていない人が肩身の狭い思いをするのは、本当はおかしなことです。他人に感染させる心配がある人は、本当は外に出るべきではありません。外でマスクを着けていない人を見たら、あの人は元気なんだなと思っていれば良いのではないでしょうか。
新型コロナウイルスは感染しても症状が出ない人がいるそうです。だから、今症状がない人も、感染防止策としてマスクを着けているのでしょうが、そこまで気にしていると一生マスクを着けて生活することになってしまいそうです。
マスクよりも咳エチケット
ただ、日本人は昔から咳エチケットができていないと言われています。私も実際に電車に乗っていたときに、後ろに立っていたおじさんにくしゃみをされて、思い切り飛沫を浴びたことがあります。あの気持ち悪さは30年以上たった今も忘れられません。マスクを着けられない、着けたくない人は一層咳エチケットを守るべきです。
咳やくしゃみをするとき、私は今でも手で口元をおおってしまいますが、それはエチケットとしては間違いだと、つい最近になって知りました。正解は肘の部分、または着ている服の襟元などでもよいそうです。確かに手でおおったら、その後飛沫のたっぷりと付いた手で、あちこちを触ることになります。咳エチケットが守れるようになるまで、私はマスクを着けることにします…
他にも人との距離を取る、大声で喋らないなど、マスクを着けなくても感染予防のためにできることは、まだたくさんありそうです。マスクを着けない人を目の敵にしない世の中になると良いですね。
マスクの進化に期待
でも、マスクについては私は希望も持っています。私はメガネもかけていますが、この40年ほどでメガネはとても進歩しました。レンズもフレームも軽くなりました。昔はメガネをかけると重くて、耳の後ろが痛くなり、頭痛へと発展したことが嘘のようです。
たくさんの人が日常的に使うようになり、マスクも進歩してもっと使いやすくなるのではないかと思います。
ただ、夏場に通気性の良いマスクをするのは意味があるのかと疑問を感じます。通気性が良いとそれこそ何でも素通りしてしまうのではないかと思いますが、そこは大丈夫なんでしょうか。技術の進歩で通気性が良くて、予防効果もあるものができるのでしょうか。