長野県の立てこもり事件は悪口を言われたのが原因?一人ぼっちは悪くないのに

タブー

一昨日、長野県中野市で31歳の男性が近隣住民2人と警官2人を殺害する事件が起きました。男性の父親は市議会議員、自身は農業を営んでおり、私の目にはまったく不都合のない生活を送っているように見えました。

我が家の長女(30歳)は漫画家志望のフリーター、次女(26歳)は引きこもりであることから、それと比べれば羨ましい状況だと思ったのです。しかし、他人の目と当事者の思いは往々にして違うものです。

何不自由ない生活かと思ったが

男性は大学を中退した後、農業に従事するようになりましたが、他人と話すことはほとんどなく、彼のことを「変わり者」と評する住民もいたようです。今回の事件のきっかけは彼が近所に住む女性2人に悪口を言われたと感じたことでした。一人ぼっちであることを罵られて殺害しようと思ったとも言われています。

被害者の女性2人は仲が良く、毎朝のように一緒にウォーキングをしていたそうです。そのコースが男性の畑に側だったこと、話し声が多少大きかったことは他の住民も証言していました(報道番組で見ただけの情報ですが)。

本当に悪口だったのかは今となってはわかりませんが、彼はそう感じてしまいました(もしかすると、そろそろ結婚しないの?的な昔はよく言われたことで、悪口とは違ったのではないかと思います)。そして彼にとっては一人ぼっちであることが、最も辛い悪口だったのでしょう。

男性はまだ30歳で、仕事もしていました。これから人生はいくらでも良い方向に変わるはずです。しかし、今回の事件では4人もの人が命を落としています。男性の人生だけでなく、その家族の人生までもこれ以上ない悪い方向に大きく変わってしまったことになります。

男性の父親が市議会議長を勤めていたことからは、古くから地元に根ざして暮らしてきた様子が伺えます。きっと地元でも名の通った家だったのでしょう(私が住んでいる土地でも同じような家があります)。傍から見ているといかにも幸せそうな家庭でも、内側はどうなっているかはわかりません。本当にどんな家庭にも悩みがあるのだと、今回は実感せずにはいられませんでした。

現在は誰もが適齢期で結婚するわけではありません。様々な生き方を選ぶ人が増えています。それに適応できず、未だに「結婚はまだ?」、「一人では寂しいでしょう」などと言う人がいるかもしれません。今回、古い価値観と新しい価値観がぶつかってしまったのかもしれないと感じました。

犯人の男性は古い価値観に縛られていた?

まあ、男性が悪口を言われたと思い込んでいただけの可能性も大きいですが…。もしかすると、古い価値観に縛られていたのは、男性の方だったのかもしれません。自分のことを駄目だと思っていると、その部分について他人から何を言われるかと戦々恐々となるでしょう。

もし、一人で十分に満足していれば、それほど他人に興味は抱かないものです(我が家の引きこもりの次女を見ていると、そう感じます。彼女は自分の体調にしか興味がなさそうです)。

男性は他人とあまりかかわらなかったようですが、本当は人一倍かかわりを持ちたかったのでしょうか。だとすれば、今回のことは彼にとってはどんな影響を及ぼすのか、とても興味深いです。ただ、亡くなった方はもう帰ってきません。女性2人に加えて、駆けつけた警官2人も彼は殺害しました。

あまりに失うものが大きすぎました。亡くなった方々のご家族、そして犯人の男性のご家族の心境は思うだけで辛いです。こんなに辛い思いをする家族って一体なんだろうと思います。

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