葬儀の後にはお清めが必要?塩ってちゃんと使っていますか?私は使っていないですが

食べられない塩 タブー

久しぶりにご近所で葬儀があったため、久しぶりにお清め塩を手にしました。この塩、今まで手にする機会はかなり多かったのに、私はほとんど使ったことがありません。

みんな塩でお清めしているの?

葬儀に参列するようになった最初の頃は、自分1人で塩をかけるのはやりにくいな、と思っていました。その気持ちがもとになって「じゃあいいや」ということになったのかもしれません。試しに夫に聞いてみると塩は使っていないと言います。夫の場合も面倒臭いという気持ちからだそうです。

確かに気疲れする葬儀の席からせっかく自宅に帰ってきたのに、塩をかけるという一手間は夫には面倒臭いと感じられるのかもしれません。さすがに自分の家でお葬式を出したときは、私も夫も参列する方々の手前、慣れない手付きで塩を使いましたが…

料理に使おうとしたけど

それではキッチンの塩の容器に混ぜてしまい、使い切るのはどうだろうかと考えたこともありました。しかし、お清めの塩の包装の裏には「非食品」と書かれています。重曹やクエン酸も食品と非食品のものが販売されていて、誰もわざわざ非食品の方を料理に使おうとはしません。

私もとりあえず食べることは諦めましたが、心のどこかに『そんなこと言っても、大概大丈夫だろうな』という気持ちがありました。今、ネットで調べてみるとお清めの塩は固まらないように乾燥剤が混ぜてある場合もあるそうです。いやぁ、無理して料理に使わないで良かったです。

塩を使わない宗派もある

塩を使わないまま年月が経ち、私の父が亡くなりました。父の実家は浄土真宗ということで形式は万事浄土真宗に則って行ったのですが、そのとき初めて浄土真宗ではお清めの塩を使わないことを知りました。

そもそも塩で清めるのは死が穢れているからです。死に接した人は普通の生活に戻るために、その穢れを払い、なかったことにしようとします。しかし、浄土真宗では、人は亡くなるとすぐに仏になるため、死は穢れたものではありません。死を穢れたものと扱い、塩で清めるのは亡くなった人を侮辱するようなものだというわけです。私には、塩はなくても良いどころか、ない方が良いと言われているような気がします。

この考えに触れて、私は大いに納得して、正々堂々と塩を使わないようになりました。ただ1つ問題があるとしたら、お清めの塩をいただいたときに捨てるしかないということです。

今回は捨てる前に一働きしてもらおう

今回久しぶりにいただいたので、玄関を拭き掃除するときにちょっと撒いてみようと思っています。家族が外からいろいろなものを持ち込む玄関が、少しでも清められれば嬉しいし、実際問題として塩が研磨剤の役割を果たすのではないでしょうか。すぐに黒ずんでくる玄関のタイルが少しでもキレイになれば、と思いますが、かえって傷がつくかな?

まあ、捨てるとしても塩なら捨てやすいため、あまり負担にはなりませんね。しかし、私は昔「非食品」と表示されているものを食べた経験があります。だから、塩のこともただ捨てるのは気が引けたのかもしれません。

ちなみに私が食べた非食品はモナカの皮でした。小学校のバザーで水飴を入れて売ったのが余ったので、みんなで分けたのです。かなり個数が多かったのですが、モナカの皮だから大丈夫と全部娘たちと食べてしまいました(それに子どもたちにも販売したし…)。

よく考えると、モナカの皮って金魚すくいなどのポイの代わりに使います。もしかするとそのためのモナカの皮だったんでしょうか。でも、私も娘たちも今も別に元気に暮らしています。

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