吉田類の酒場放浪記

生活

夫がもう何年も見ているのが、BS-TBSで放送中の「吉田類の酒場放浪記」です。番組では酒場詩人、イラストレーター、俳人として活躍している吉田類さんが酒場に足を運んで、その店自慢と酒と肴を楽しみます。コロナ禍のせいで最近は酒場に行って収録をするのが難しくなり、吉田さんのアトリエからの放送でした。

番組が再出発した

先日はやっと吉田さんが酒場で酒と肴を楽しむ様子が放送されましたが、以前とはずいぶんと様子が変わってしまいました。店のカウンターにはビニールシートが下げられ、店主はマスクをしています。隣の席との境にはアクリル板のついたてが立てられていました。

夫はその様子を見ただけで、興味を失ってしまったようです。もうテレビを見ようともしませんでした。

ビニールシートやついたてを用意するのにも費用がかかりますし、今まで接客業をしていた人なら、マスクには抵抗感があったでしょう。それでも営業をしなければ生活ができない事情もあるだろうな、などと考えていたら私も何だか複雑な思いになりました。

コロナの後も変わらないもの

吉田さんは一般の人たちとも酒を酌み交わすような面がありましたが、これからはそれも控えなくてはならなくなるのか、と考えると少し寂しい気持ちです。

コロナ禍はいつ終わるのか、誰にもハッキリしたことが言えません。後ろ向きな気持ちでいても仕方がないことは私にも分かりますが、これで大きく世界が変わってしまうのかと思うとため息の1つもつきたくなります。

でも、がんばって営業をしているお店の姿を写すことが、多くの人の希望につながるかもしれません。そんなお店に人々が集まるのは、コロナへの抵抗を感じさせて、私は嫌いではありません。そして吉田類さん自身はちっとも変わりません。これからも毎週月曜日の夜9時には吉田類さんの暖かな笑顔を見られたら、と思っています。

私にとっての酒場放浪記

この番組は1時間の枠の中で4つのお店を紹介しますが、新しい番組は最初の1つだけで、後は再放送です。地上波の番組ではちょっと考えられないことですが、私は再放送の分を見て、このころ自分は何をしていたかと思い出すのが好きです。

少し前までは番組を見るたびに、『お母さんがまだ元気だったな』とか『このころは具合が悪くて大変だったな』などと考えていました。酒場放浪記の時間は私にとっては、静かに過去に向き合える時間でした。

母が亡くなって今年で5年になりますが、最近はもうあまり酒場放浪記を見ても、母に結びつけて考えることはありません。これからは純粋に吉田類さんの笑顔を楽しめるのではないかと思っています。番組の復活を心よりお祝いしています。

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