昨日、3ヶ月ぶりにヘアカットをお願いしました。この10年、ヘアカットのときには必ず一緒に白髪染めをしてきましたが、久しぶりに「今日はカットだけでお願いします」と言ってみたのです。
誰も私の髪の毛を気にしていないとよくわかった
「カラーをしないなんて、珍しいですね」と奥さん（私がいつも行っているのは、娘の同級生の家で、夫婦で切り盛りしている理髪店なのです）に言われましたが、反応はそれだけでした。グレーヘアを目指すのか、とか白髪染めの代わりに何をするのか、などとも言われず、あっさりした対応に拍子抜けするくらいでした。
当然ですが料金も時間も半分以下で済み、コロナ後の私の身体にはありがたかったです。カットとシャンプー、セットだけでもずっと座り続け、会話をするのは結構疲れましたから、白髪染めをしていたらまた家で寝込んでいたかもしれません。
白髪染めをした後の頭皮のかゆみもほとんどありませんでしたし、髪の毛がゴワゴワしなかったのも嬉しかったです。目立ったトラブルがなかったとはいえ、白髪染めを長年続けたことは私の負担になっていたのかもしれません。もし、途中でやはり白髪を染めたいという気持ちになったとしても、このように少し休憩を入れることは大切ではないかと思います。お酒だって毎日飲み続けず、休肝日を入れると良いと言われます。白髪染めも同じことではないでしょうか。
自宅に帰ってからも特に家族からの反応はなく、私が自分から「今回は染めていないんだよ」と申告して、初めてそう言えば…と気がつくといった有様でした。気にしているのは自分だけ、とはよく言ったものです。本当にその通り、かえって私は自分が自意識過剰だったのかもしれないと、恥ずかしく思ったのでした。
髪の色は変わったけれど、嫌ではない
厳密に言えば、私の髪の毛は若い頃は混じりけのない黒でした。今はその色ではなく、かなり薄くなっていると思います。しかし、私は今の髪の色がそれほど嫌ではなくなっています。皮膚の状態が変わっている以上、髪の色もそれに合わせて変わってくれているように感じるのです。だから、自然な髪の色が自分には絶対に合わない、などということはあり得ないと思います。
最後に白髪染めをしてからすでに3ヶ月が経過しており、次にヘアカットをするときまでには半年くらいが経過する予定です。そのときまでに髪の毛の色がどのような変化をするのか、今は楽しみになっています。これが老化を受け入れたということでしょうか。でも、受け入れた方が気楽なことなら、私は喜んで受け入れます。
私の実家の母は、身だしなみに気を使う人でした。白髪は絶対に許さず、亡くなる数ヶ月前まで白髪染めを続けたのです。亡くなった後、棺に入ったときまで、カラーパウダーで白髪を隠してもらったのですが、私はそれを見て複雑な思いでした。だって、顔は年を取ってしわくちゃです。白髪だけを隠してもね…という気がしたのです。
まあ、どちらが良いというものではなく、自分の好きで良いと思うのですが、もし母が生きていたら白髪を染めろとうるさかっただろうな～、と思ったのでついこんなことを書いてしまいました。
よろしくお願いします。
