ストラテラを辞めた長女

長女

不眠に悩んで睡眠外来に行った長女が、不眠は発達生涯・ASDのためだと言われ、ストラテラの服用を勧められました。

なぜ、不眠にストラテラ?

長女は服用を始めてすぐに副作用(胃腸の不調で食事が摂れなくなりました)が出たために、服用を中止したかったそうですが、医師にもう少しだけ続けてみた方が良いと言われました。

発達障害の人は日常生活で頑張りすぎて、脳がフル回転している状態になるため、夜になってもそれが収まらずに不眠になるとのことです。ストラテラで脳の暴走を止めれば、不眠を予防することになるわけです。

医師は副作用に慣れて感じなくなる人も多いから、早く諦めない方が良いとも言いました。確かにストラテラの恩恵を長女も感じたと言っていました。

長女は1つのことに集中していると、周りのことが見えなくなります。仕事中も1つのことをしているときに、声をかけられるのがとても嫌でしたが、ストラテラの服用中は、普通に返事もできたし、それほど嫌だとは感じなかったそうです。

普通の人はこうなんだ!2つのことをしても平気だなんて、普通って楽だなぁ。

ストラテラで長女は思考がクリアになったような気はしたわけですが、睡眠に関してはそれほど変化がなかったそうです。

ストラテラよりも効果的だったのは

長女は、眠れない日は一晩中まったく眠れません。完全に徹夜になりますが、それは数カ月に一度のこともあれば、週に数回のこともある、不定期なものでした。よく眠れる日もたくさんありました。

ストラテラを勧めてくれた医師は、薬を飲むだけでなく、不眠にはまず起床時間を決めることだと長女にアドバイスをくれました(それは私も以前から口を酸っぱくして言っていましたが…)。医師に言われたことで長女は俄然やる気になりました。

以前長女は仕事がない日は、昼過ぎ(ひどいときは起きたら午後3時ということがありました)まで寝ていましたが、休みの日でも朝8時から9時に起きられるようになりました。そうしたら、眠れないと苦しむことがなくなったのです。

仕事のない日でも、自分で朝起きられるようになったこと、不眠で苦しむことが減ったことで長女は自信を持ったようです。医師の言う通り、1カ月ストラテラの服用を続けましたが、薬は辞めると決めました。

本当の自分を受け入れるのが大切

長女は診察のときに、薬を辞めると医師に宣言したそうです。思考がクリアになり、落ち着きが出るなら良いことだと私は思ってしまいますが、それは長女にとっては自分本来の姿ではないと感じられたのでしょう。

長女にはもともと落ち着きがなく、ソワソワしていてケガも多かったので、私も心配をしていました。長女本人もそれが治るなら、と考えたこともあったようですが、今回のことで本当の自分を受け入れようと、心が定まったように私には見えました。

薬の服用を辞めたために、また長女はソワソワと落ち着きがなくなってしまいましたが、何だか楽しそうにも見えます。本当の自分を受け入れて生きる決意ができたことで、肝が据わったようにも思えます。だから不眠にも良い効果があったのかもしれません。

普段は落ち着きがなく気が散りやすい長女ですが、漫画を描いている時だけは、かなりの集中力を見せます。そういう時もあるのだから、落ち着きがない時があってバランスが取れているのかもしれません。

しかし、長女が今の時代の人で良かったと思います。少し前までの働くなら正社員、ある程度の年齢になったら結婚というような決めつけの厳しい社会ではかなり生きにくかったでしょう。アルバイトでそこそこ働きながら、自分の好きなことを続けられるのは今の世の中ならでは、ですよね?

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