長女は止められない

家族

先日、長年とっていた牛乳を止めた話を書きました(こちらの記事です「我が家で減らしたもの」)。なぜ15年近くも止められなかったかというと、長女がしつこく反対したからです。

牛乳を止められなかった長女

牛乳をとるのを止めても、飲むことに変わりはない、だからそのまま続けた方が良いよとか、お金なら出すから止めないでなどといろいろと言うのです。ついそこまで言うならと続けていましたが、長女は決してこちらの言うことは聞いていませんでした。

私は配達された牛乳を家にしまい忘れるのが嫌なのだと、長女に再三伝えました。そして外から帰ってきたときには、牛乳箱の中身を確かめて欲しいとも言いました。長女はそれは一切聞き入れませんでした。

理由は帰ってくるのが遅いから、牛乳の配達日が覚えられないからだそうです。でも、もし本当に自分が飲みたいのなら、もう成人している人間は配達日を覚えるでしょう。

考えてみると小学生の頃から牛乳以外のことでも、止められないことがありました。

通信教育も止められなかった

家庭教育として毎月、テキストと教材が届く通信教育のシステムがありますが、長女がそれをやりたいと言ったことがありました。

勉強するのは良いことだと、申し込みましたが、毎月提出するべき答案などは一切手を付けませんでした。最初は喜んでいた教材にもすぐに飽きてしまったのか、ほとんど手に取らなくなりました。

誰にでもやる気が出ないときがありますから、しばらく様子を見ていましたが(やらないの?と声はかけていました)、テキストは読まれないまま、机の上にドンドンたまっていくだけでした。

1年が過ぎると、さすがに費用がもったいないし、手をつけないテキストが積み上がっていく様子を見るのも嫌になったので、私と夫は揃って長女に向かって、これはもう止めるようにと言いました。

長女も積み上がったテキストと放置されている教材を前に、私たち夫婦に言い訳ばかりしていたのですから、すぐにわかったという返事があるものだとばかり思っていました。しかし長女の返事は意外なものでした。

長女の言い分

止めない!これからちゃんと勉強するし、実はテキストはいつも読んでるんだよ。だから、絶対に止めない。

そう聞くと、これからはちゃんとやるのかしらと考えてしまいます。実は私の方も、今までの出費はムダではなかった、長女の役に立っているんだ、と思いたかったのです。

それからはよく長女の様子を伺っていましたが、一向にテキストを開いたり、教材を手にとっている様子はありませんでした。テキストをいつ読んでいるの、と私が聞くと夜寝る前に読んでいるなどと言っていましたが、やはり言い訳をしているだけだな、と感じずにはいられませんでした。

うかうかしていると、また1年が過ぎてしまうと思った私と夫は、何とか長女を説得しようとしました。

そして最終的には、「通信教育を止めれば、その分お金が浮くから漫画が買えるよ」という言葉が長女を動かして、やっと通信教育を止めることができました。

おかしなことを言う親ですが…

通信教育を止めると漫画が買えるとは、よく考えると(考えなくても)おかしな話です。しかし、長女は通信教育はやらなくても、漫画は絶対に読む子どもでした。

やらないで放置しておく通信教育にかけるお金はもったいないですが、楽しく読んでその後心に何かを残すかもしれない漫画にお金をかける方が、私と夫にはもったいなくなかったのです。

長女の気持ちを考えると

今考えると、長女は自分なりに通信教育の元を取りたいと思っていたのかもしれません。止めてしまったらもう元をとる機会を失ってしまいますから、かたくなに止めると言わなかったのでしょう。

また、人間は何かを始めるときには勇気が要りますが、それを止めるとき、特にまだ元を取っていないときには、勇気が必要なのだと思います。

長女も楽しく勉強して、良い成績を取りたかったのでしょうが、自分にはそれができないのだということがわかったわけです。1つ学んだのですから、長女にはダメだと思ったら自信を持って止められる、引き返せる人間になって欲しいと思いました。

ところで長女は現在、バイトをしながら漫画を書くという生活を送っています。もし、通信教育を止めるときに、買ってあげると約束したのが漫画でなかったら、とたまに考えてしまいます。

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