そろそろいろんなことを再開する時期なのか?

コロナ

10月16日、17日は私が住んでいる地域の秋祭りです。昨年はコロナのために規模を縮小、山車曳きもお囃子もない寂しいお祭りになりました。

当地のお祭りでの山車曳きは3年に1度の特別なものです。それが昨年は東京オリンピックも重なっていたため、より盛大にやろうと計画されていましたが、氏子の代表と地域の役員だけでひっそりと神事だけを行いました。

お囃子だけでもと思ったが

今年もコロナが収まったとは言えず、基本は神事だけを行いますが、夫が参加しているお囃子の集まり(囃子連)では、神社を訪れる人にせめてお囃子だけでも聞いて、祭り気分を味わって欲しいと考えたのです。

連絡を受けた夫は、いつまでも自粛しているわけにはいかないし、もともと、もうほとんど人が訪れない寂れたお祭りだから人が密集する心配もないし良いだろう、と思ったそうです。集まってお囃子をやることを承諾したところに今日のこの雨です。

今まで10月とは思えないほどの暑さが続いていましたが、どうも今日を境に季節が変わってしまうようです。私はこれが、出鼻をくじかれるということなのか、と思いました。良いお天気で秋らしい青空が広がっていれば、どんなにお祭りを訪れる人が少なくても、再出発の小さな一歩だと思えたのではないでしょうか。

再開するものばかりではないような気がする

再出発だと思うか、出鼻をくじかれたと思うかで、今後はかなり違ったものになると私は思います。出鼻をくじかれたと思うものの中には、これから廃れてしまうものが出るかもしれません。

コロナ禍で自粛をしている中で、なぜあんなことを集まってまでやっていたんだろう、と思ったことが多かったのは事実です。我が家は昨年2年任期で自治会の班長を引き受けました。とても気が重かったのです(地区の体育祭の炊き出しや、お祭りのときの神酒所の手伝いなど、考えただけで疲れていました)。

それがコロナでなくなったおかげで、とても楽でした。そしてもともとこうなら、自治会の班長を嫌がる人など出ないのではないかと思ったのです。この機会に負担になることは自然淘汰されていけば(つまり廃れれば)、気が楽になって暮らしやすいと感じる人が増えるのではないでしょうか。

今残るのは本物

しかし、コロナを乗り越えて残るものは本物だと言う気がします。コロナの感染が収まってきたこの時期、日本中でいろいろなことが再開されると思います。どうか、皆さんの再開するものが、本物でありますようにお祈りしています。

夫たちのお囃子はどうでしょうか。夫は常々、「俺たちがやらないと地域のお囃子が絶えてしまう」と口にしていますが、夫たちだけの力でお囃子が残るとは思えません。隣の地区でもすでに囃子連がなくなっています。

寂しいけれど、それが自然淘汰なのかもしれないと思うとともに、本物なら残るだろうと私は黙ってそれを見ています。

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