お茶摘みの時期のほろ苦い思い出・やっぱり女性の集まりだから、いろいろあるのかも

季節

私が住んでいる地域は、昔から茶処と言われていました。私も数年間お茶摘みを手伝いに行ったことがあります。我が家の姑はもう40年近く前に亡くなっていますが、お茶摘みを手伝いに来ていたのは、その姑と同年代の女性たちでした。

慣れている人は年に一度のお小遣い稼ぎだと、近所の畑のお茶摘みすべてを手伝っていました。私も近所の人に連れられて、違うお茶農家へと行ったことがあります。

この時期はお茶摘みが目につく

自分より年長の人たちに混ざって慣れない作業をするのは最初から気が重かったのですが、私のところに頼みに来たのが、近所のお茶の製造と販売を兼業している農家のお嫁さんでした。

私より一回りも若い人で、お茶摘みをする人も高齢化しているから、少しでも若い人に来て欲しいのだと言われ、断るのも悪いと思ってしまったのです。それに一度くらいはお茶摘みをしてみたいという、好奇心もありました。

のどかに見えるお茶摘みだったけど

お茶摘みは一つの場所で立ちっぱなしで手を動かします。身体は疲れますが、慣れた人ならおしゃべりをしながら作業ができます。結構、そのおしゃべりを聞いているのが私は大変でした。新しく参加した人の中には、なぜか私に対抗心を燃やしている人もいて、ずいぶんと余計なことを言われました。

あなた、〇〇園(私も一度行ったことがあるお茶屋兼農家です)のお茶摘みには行くの?え?行かない?私にはわざわざ誘いの電話があったわよ。どうして、あなたにはないのかしら。おかしいわね~。

というような感じでした。また、1日中、アルコール中毒になってしまった夫のグチを言い続ける人などもいて、身体の疲れと同じくらい心が疲れるのを感じたものです。

結局3年ほどでお茶摘みは終了

結局私が手伝いに行っていた農家では、手摘みを辞めてしまったそうです。コロナ禍になったとき、お嫁さんがお茶摘みに来てくれるのは高齢者が多いし、おしゃべりもする、そう考えるとクラスターが発生してもおかしくないから、お茶摘みは辞めた方が良いのではないか、と悩んでいました。

私はご近所だから無下にはできないという思いでお茶摘みを手伝っていました。だからその農家がお茶摘みを辞めるというなら、もう私がお茶摘みをする必要もないわけです。だから現在はまたゴールデンウィークは、普段と変わらない日々を送っています。

しかし、この時期になるとどうしてもお茶摘みに出かける年配の女性を見かけます。私には誘いの電話をかけてこなかった例の〇〇園に行く女性たちです。それを見ると、1日外で作業をしてから夕食の支度をするなんて、偉いな~、なぜ私にはそれができないんだろう、と思うとともに、こうも思います。

『一度お茶摘みに行ったのに誘いの電話がかかってこないのは、やはり私に問題があったからかな…』私に余計なことを言った女性を、今でもよく見かけます。我が家の前の道をウォーキングしているのです。しかし、彼女は私が一人でいるときには決して挨拶をしてきません。他に誰かいると、にこやかに挨拶するのです。

この時期はお茶摘みに行く人を見送るとともに、女性のことを思い出して、かなりほろ苦い思いに浸っています。季節の変わり目というだけでなく、こんな思いを繰り返し味わっているから、どことなく体調不良になるのかもしれない、などと思っています。お茶摘みが終わるまで、落ち着かない日々を過ごすことになりそうです。

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