この時期になるとりんごを箱でいただく機会があるので、たまにアップルパイを作ります。我が家は夫を含むみんながアップルパイが大好きです。
私はアップルパイが食べたいなら、買ったほうが早いと思ってしまうのですが、家族はきっと手作りということで一味違うと思っているのでしょう(冷静に判断すると、別にそんなことはないと思う)。ただ、買ったものと手作りのものは、美味しい不味い以前にどこかが違うとは思います。
次女に食べて欲しかった?
珍しく私がアップルパイを作ろうと思ったのは、次女のせいかもしれません。次女とは相変わらずひんやりとしたままで、私はそれを誰にも言えません。
家族だからって、取り立てて思うところはないと言っている次女ですが、本当のところはどうなのか、誰にも心を開かない生活は孤独ではないのか?と考えてしまいます。
ただ、私ももう次女には余計なことを言うつもりはありません(長女と仲直りしなさいとか、みんなでご飯を食べようとか)。孤独でも何でも自分でどうにかしてもらうつもりですが、手作りのアップルパイで少しは心が和めば良いな、とも思います。
何かあると菓子を作る?
今まで深く考えたことがありませんでしたが、どうも私は家族間になにかあると、お菓子を作る傾向にあるようです。長女と次女がぶつかって、すごくショックだったとき、かなり頻繁にお菓子を作って、長女にも次女にも怪しまれたことがありました。
家族だから、励ましたいとか労りたいという気持ちを素直に伝えられるとは限りません。言葉にすればするほど、何かが違うこともあります。そんなときには、下手なことを言うよりも、お菓子でも食べてもらった方が良いと、自分でも気づかぬうちに思っているのかもしれません。
そして、自分にできることはこれぐらいだと思っているのかも…こう考えると、私が買ってきた方が早いと思っているにもかかわらず、お菓子を作る(しかもアップルパイは半日仕事になってしまう…)ことにも頷けます。
作った証拠に写真でも載せようかと思いましたが、不格好だしやめておきます。主婦歴33年の集大成がこれでは…
いつかは何もなくても作れるように
いつか特に何もなくても、純粋にお菓子を作りたい気持ちだけで、作れるようになりたいです。家族の間に何もない穏やかな状態で作れば、私のアップルパイも、もう少し上手にできるかもしれません。
家の中にいるときは、何も考えなくて良い状態にならないかな…今、別の家族がリビングにいるから、私は部屋から出るのをやめておこう、などと誰も考えない家ってそんなに贅沢なことなのかな。
長女と次女がお互いにそんなことを思っているであろう我が家。アップルパイは喜んでもらえても、なんだかスッキリしません。何で、こんな状態なんだろうって気持ちが私のどこかにあるのです。
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