娘が2人います。娘といっても年齢が26歳と23歳ですから、もう立派な大人です。
下の娘は高校を卒業してから推薦で大学に進学しました。学費がかかることから、私も家にばかりいるのが申し訳なくなり、パートを始めました。
でも私がパートを始めてしばらくすると娘は大学に行けなくなりました。
でも、誰にもいえなかったために、朝家を出てから夕方まで家と大学の間にある町中をウロウロして時間をつぶしていたようです。
そんなことをしているうちに、今度は私の実家の母が病気になり、私は実家や病院を行ったり来たりするようになり、余計に娘は大学のことを私や夫に話せなくなりました。
結局母は亡くなり、娘は大学を中退してそれぞれ生活が落ち着くかと思いましたが、娘はアルバイトに行っても体調を崩すようになり、だんだんと家から出られなくなっていきました。
今の娘を見ているだけの母親
現在の娘の生活は昼夜逆転をしていることもあれば、普通に近い生活をしていることもあります。
以前から人付き合いが得意ではなく、家にいることが多かったのですが、今はほとんど他人と話をすることがありません。娘には大きなストレスがかかっているようで、それは家から出なくても変わりがないようです。
生理も止まってしまい、医者には行きましたが、治療のためにホルモン剤を服用するとさらに体調が悪化し、精神的にも落ち込みが続き、治療をやめてしまいました。
私はただそれを見ているだけです。厳密にいえば病院へ送っていたり、話を聞いたりしていることはありますが、あまり役にたっているとはいえないため、実感としてはただ見ているだけ、になってしまいます。
娘を見ていて、親は結局、何もしてあげられないことがよくわかりました。
何かしてあげることができると思っていたら、それは思い上がりなのかもしれません。
家族のために何もできないのに、自分の意思で家族を作ってしまったら、それは私の罪なのか、考えていると今度は自分が深いところに沈んでいきそうです。
必ず成るように成る
何もかも変化をしないことはありません。人間も年をとって変わっていきます。
いつまでも同じではいられないなら、今の状況も変わることがある、と思って私は毎日淡々と暮らすように心がけています。
10年後、私や娘はどうなっているでしょうか。
最近引きこもりという言葉をメディアで聞くことが増えました。やはり少し心が痛くなってしまいます。
私がブログが好きなのは、どこかに自分と同じ経験、思いをしている人を見つけられるからです。
誰かの経験、誰かの思いにどれだけ慰められたか、1言では説明できないくらいです。
私の経験もそんなふうに誰かの役に立てるとよいな、と思っています。
