2月になると思い出すこと

家族

17年前の2月11日、建国記念の日に夫が職場でケガをしました。右足の甲の上にトラックのアオリという部分(トラックの荷台部分の後ろが、荷物の積み下ろしがしやすいように、パカッと外に倒れるようになっていますが、その部分が外れるタイプがあるのです)を落としてしまい、足の親指の爪が割れて、小指の骨はまるごと粉砕されてしまいました。

誰にでも訪れる魔が差すとき

前の日は私が出かけている間に、勝手に家計費を持ち出してパチンコに行ったことで私とケンカになり、朝は一言もしゃべらずに出勤していきました。私は少し遅くに起きてから、いつもの通り掃除を始めました。そのとき、テレビでは星占いのコーナーをやっており、夫の星座・てんびん座が1位でした。ケンカはしちゃったけれど、何かよいことがあるとよいな、と思いながら私はそれを見ていました。

昼頃電話がかかってきたときは、てっきり昨日はゴメン、と謝られるのかとのんきにも思っていたら、ゴメンの後に、俺、入院するんだって、などといわれてびっくりしました。すぐに着替えなどを詰め込んで、自分で車を運転して病院に向かいましたが、今思うとよく病院にたどり着けたと思います。

どうしてアオリなんか落としちゃったの、と尋ねても夫は「さあ」と首をかしげるばかりです。自分でもどうしたのかわからない、気が付いたらもうアオリが足の上で、血が大量に流れていたといいます。不注意だから、慌てていたからケガをすることは確かなのでしょうが、それ以上に魔が差したとしかいいようのないことが多いのかもしれないな、と実感しました。

運がよいから、足の指で済んだ?

結局粉砕骨折した右足の小指は、壊死してしまい、切断することになりました。切断は最後の手段だといって、長い間血流をよくする点滴をしていましたが、途中からは素人目にも効果がないことがわかるほどで、壊死はドンドン進んで行きましたから、夫も諦めたようでした。

後日夫の親戚に「星占いが1位だったのに、ケガで入院することになっちゃって」といったところ、1位だったから足の指だけで済んだのかもしれない、1位でなければ、足を全部持っていかれてたかもしれないよ、といわれました。なるほどこんな考え方もあるのか、と感心しました。

どうも夫はバイオリズムが低下するのか、2月にはろくな目にあいません。普段は屋外で仕事をしているので、体力があることが自慢ですが、2月になるとインフルエンザにもよくかかります。私と夫は2月になると、少し神経がピリッとするというか、何かと気にするようになりました。

年に1度くらいは体のことを考えよう

しかし夫は祖父、父に比べると格段に長生きです(2人共30代で亡くなってしまった)。そのことに感謝をして、1年に1度くらいは、いろいろと気をつけるべきなのかもしれません。我が家では夫のためにも、もっと真面目に豆まきをしなくてはいけないのかもしれません。

私は、というと夫がインフルエンザでも同じ寝室で休みますが、感染はしませんでした(2年連続)。私は2月は大丈夫のようです。

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