私は夫の健康に不安を抱いていますが、大体の妻というのはそんなものだとも思っています。しかし、夫の口の中には、不安とともに興味も持っています。
夫が歯医者に行かなくなったきっかけ
私は歯医者に対して、しょっちゅうこのブログで不満を吐き出しています(つい最近もこんな記事を書きました。「心が折れそうになるとき」)。不満を吐き出した後は、おとなしく歯医者に通っているわけです。
夫は私には歯医者に行ってきちんと治療をしろと言いますが、自分はまったく歯医者に行っていません。少なくとも30年は行っていません。
私とまだ結婚する前、2人とも学生だったときに、1度歯医者に行くから一緒に来てくれと言われたことがあります。私はただついて行って、待合室にいただけですが、夫は怒りながら診察室から出てきました。聞けば奥歯を2本同時に抜いたのだそうです。
歯医者は1番奥の歯を2本も抜いたから、そのままにして置くと噛み合わせがおかしくなります、と言い義歯を入れることを勧めたそうです。私には歯医者の言葉がもっともだと思われましたが、夫はこう言ったのです。
こんな痛い思いをさせたのに、まだ来いって言うのが信じられない!俺は嫌だ。もう絶対に歯医者なんか行くものか!
頑として歯医者には行かない
私は今は歯を抜いたばかりで、夫(当時は彼)も気が立っているんだろうと思いました。何日かして落ち着けば、考えは変わるはずだと思ったのです。せっかく大変な思いをして歯を抜いたのに、途中で治療を投げ出してはもったいないのは誰が見ても明らかです。
しかし、夫の意思は固く、その後私が何度も歯医者に行かなくて良いの、と言っても絶対に電話をすることはありませんでした。私もいつか勝手にこう思うようになりました。
きっと、私の知らない間に歯医者に行ったんだろう。そうに違いない。
結婚後しばらくは夫の口の中のことなど忘れていましたが、20年近く経ったときにふと思い出しました。どうしたか聞いてみると、夫は学生時代のまま放ってあると言います。
歯医者に行って聞いてみた
これは大変なことではないのか、そう思った私は自分が治療するときに、歯医者に尋ねてみました。20年近く放置してあることを言うと、普段は穏やかな女医さんの顔つきが変わりました。
そして義歯を入れないことも心配だが、歯石をそのままにしていることがもっと心配ですと言い、こう話してくれました。
歯石が付いたままになっていると、虫歯だけでなく歯周病の原因にもなるので中高年の人は本当に注意が必要です。ぜひ歯医者に来るように言ってください!
夫は特別歯石が付きにくいのかも、と思ったのですが、それはすぐに否定されました。歯石は付きやすい人と付きにくい人がいますが、20年以上もまったく歯石が付かないことはあり得ないということです。
今では歯周病が生活習慣病の原因になることもわかっています。夫は血圧が高く、心臓にも異常があります。歯の手入れはした方が良いと、私は強く感じました。
私が言っても夫は聞かない
自宅で夫に歯医者で聞いた話をしましたが、夫はなんだかんだと難癖をつけて、決して歯医者に行くとは言いませんでした。難癖の中には、歯医者は儲けようとして来いって言っているんだという内容もあり、私もそれ以上言うのが嫌になってしまいました。
そして時は流れて30年以上も経ってしまったというわけです。私は、長期間何の手入れも(歯磨きはしています)していない口の中がどうなっているのか、興味があるのです。
夫婦にはお互い知らない部分がある?
考えてみると、夫のことはよく知っているようで、口の中までは見たことがありませんでした。子どもは2人とも、歯磨きをしてあげたのでそのときは口の中をよく見ていましたが、夫はそうではありません。
家族でも、子どもと親の関係とは違った関係が夫婦なのだ、と思うとそれも興味深いですが、夫は死ぬまで歯医者に行かない気なのかと考えると、少々恐ろしい気がします。
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