いよいよ来週の火曜日から倉庫の解体が始まります。
荷物を出してもらうのも大変だった
50年も前の夫がまだ子どもの頃に建てられた倉庫でしたが、老朽化が進んで隙間などが空いていたのでしょう。ハクビシンやアライグマなどが出入りするようになっていました。夫の知り合い(夫も参加している青年団のような団体で地域で夏祭りを行っています)が、甘酒を作る鍋だとか焼きそばを焼くための鉄板などの大量の荷物を置いていましたが、それも引き上げてもらいました。
人の口に入るものを作る道具を野生動物が出入りする場所に置いておくのは、衛生的に危険だと夫は判断したのです。これには考えがいろいろとあるでしょう。団体側では「そんなに気にしないで~」と言っていましたが…。
私が小さい頃、よく母が屋台で売っているものは衛生的に危ういから買っちゃダメ、と言っていました。こんな場所に置いてある道具で作ったものを売るのだと思うと、母の言うこともまんざら間違いではなかったと思います(本当のプロはそこはもっと厳しくやっているのだと思いますが)。
とにかく渋る団体側を説得、やっとすべての荷物を出してもらい、後は取り壊すだけになると、いろいろとやるべきことが出てきました。電気メーターの撤去、近所への挨拶、そして作業のジャマにならないように、倉庫の直ぐ側に植わっている柿の木の枝の伐採です。
解体の前にやるべきこととは?
電気メーターの撤去については、先日記事に書きましたが、建物を壊す前に電力会社に撤去を申し込みする必要があるそうです。
近所への挨拶は隣と向かいの家、合計3件へ夫が行きました。騒音が発生するでしょうから、これは絶対に必要です。柿の木の枝の伐採は夫が気がついて、今日仕事の合間をぬって急いで行っていました。今年は実がたくさんついていた、可愛そうだったと言っていましたが、これも仕方のないことでしょう。
私はやるべきこととして思い浮かべたのが、挨拶まわりだけでした。これが面倒だなと思っていたのですが、実際には思い立ったらすぐにできることなので、一番面倒ではないことなのかもしれません。
逆に電気メーターの撤去などは電話するだけだから、とたかをくくっていました。そうしたら、すぐに工事に来てくれるわけではなく、少々焦らされました。
柿の木のことは、夫が言い出したのでそうか、と思いましたが、本当に工事のジャマになるのか疑わしいと思っています。これこそ解体工事が始まって、業者がジャマだと判断してから伐採しても良かったのではないでしょうか。
実際に始まらないとわからないこともある
何かを始めるとき、実際に始まってみないと何が必要かはわからないものだと思いました。生きていると準備不足のまま、見切り発車をしなくてはならないことがいくつもあるでしょう。しかし、準備不足を恐れてばかりいても、何も先に進まないのではないでしょうか。
それから、今回わかったことですが、古くて使わない建物はすべて解体すれば良いというものでもなさそうです。古い建物をすべて解体してしまうと、固定資産税が大幅に値上がりすることがあるからです。
現在もう1つ古い倉庫が敷地内に建っており、それは私と夫が車庫として使っています。しかし、娘たちは2人とも車の運転をしません。車庫があってもムダなのです。
もし、固定資産税を惜しんで解体をしないまま、私たちが死んでしまったら、娘たちがどうにかすることになりますが、今のところいざとなったらどうにかするだろうとはとても思えないのですが、これも今のところは現状維持、つまり放っておくことになります。
老後のための準備はなかなか完了しそうにありませんが、とりあえず目の前の課題が一つ片付くわけです。少しはスッキリすることを期待しています。