ここ数年、次女(24歳)が引きこもっているので、そのことばかり気にして、長女(27歳)のことはあまり気にしていませんでした。長女は昔から変わったことばかり言っていましたが(漫画家になるとか、白い何かが宙に浮いているとか)、学校も卒業して、一応社会人として働き出しました。
バイト先で話すのが苦痛?
以前の常識から見ると、正社員になっているわけではないし、結婚をする相手もいないようなので、親から独立するのは遠いと思う一方、私自身は自分に無理のないアルバイトという働き方をして、本当に自分のやりたいこと(漫画家)をするのは、良い方法だと思っていました。
私は正社員で週に5日働くことに固執した結果、自分で自分の首を締めたようなところがありました。時代が違うと言えばそれまでですが、長女のように柔軟な考え方で人生を送っても良かったのではないかと思ったのです。
長女はコールセンターのスタッフとしてアルバイトをしています。出勤は週の半分くらいですが、もう3年以上経っているので、古株の部類に属しています。だから新しく入ってきたスタッフには長女が指導をしていますが、長女はそれが苦痛だと言います。
確かに新人に一から仕事を教えるのは大変なことですから、私にも気持ちはわかる、と思っていましたが、長女は単に知らない人と話すのが苦痛だったのです。
当たり障りのない会話ができない
長女は目的があればしゃべれますが、初対面の人と当たり障りのない会話をすることがほぼできないと言います。同じようなことを誰もが感じるでしょうが、指導以外のとき、長女は本当に黙ってしまうのだそうです。
相手は気詰まりですから、会話を投げかけてきますが、長女はそれをほとんどシャットアウトしてしまうらしいです。
新人を指導した時は、家に帰って来ても、長女はかなり落ち込んでいます。何しろ新しく入ってきたばかりの人ですから、指導する人に冷たく当たられたと思っているかもしれないと、気にしているのです。
長女は自分でも緊張してしまって苦しいらしいのです。長女は、よほど合わない人でなければ、慣れると仲良くなることも多いです。性格は意外に人懐こいし、仕事で電話に出るのには問題がありません。それが分かっていても、初対面の人との会話ができないのなら、本当に無理なのでしょう。
ASDが関係していた
最初に長女にそれを訴えられたとき、私はあまり身を入れて聞いていませんでした。「あるよね~、そんなことも」などと返事をしていたくらいです。
しかし、先日長女が睡眠外来でASD(アスペルガー症候群)ではないかと言われたことをきっかけに、長女のこの特徴も何かASDに関係あるのではないかと考えました。
少しネットで調べただけでも、ASDの成人女性の特徴として、女性特有の何となく、目的もなしに行われる会話が苦手だという記事が出てきました。何でもASDのせいにするのもどうかとは思いますが、長女にはASDのせいで会話が苦痛だということをバイト先でも伝えて、自分が仕事をしやすいように環境を変えて行って欲しいです。
親も気付きがありました
というか、いくら大人になったとは言え、もう少し身を入れて長女の話を聞けば良かったです。
それでも、自分の特徴が1つでも分かったことで、これから先、生きていきやすくなるかもしれません。ASDだと言ってもらって良かったね、という気持ちです。私も納得したことが多かったです。
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