23日に始まったお盆ですが、今日はもう最終日です。我が家の地域では今日、お寺に出向いて塔婆をもらってこなくてはいけません。
25日でお盆は終わりなので、かつての私は塔婆をもらったら、すぐに先祖霊を送っていくものだと思っていました。
帰ってきた先祖霊、いつ送って行く?
今年は午前中から塔婆をもらいに行けますが、以前はお盆の最終日の午後3時から1時間くらいが塔婆をもらう時間でした。
ちょうど夕暮れ時になってくるので、塔婆をもらったらそのまま墓地へ先祖霊を送って行ったことも。ずいぶん慌ただしいものだな、と思うこともありましたが、もともとお盆のことを何も知らず、思い出もなかった私は『まあ、こんなものだろう』と思っていたのです。
そのまま数年経ったとき、たまりかねたのかご近所さんが私にこう言ってきました(塔婆を持って墓地に行こうとしている私に偶然会った)。
「ここら辺では、塔婆をもらった次の日に送って行くみたいだよ」
夫の両親は私たちが結婚する前に亡くなり、祖母も亡くなった後は、私と夫の周りには誰もお盆について口にする人はいませんでした。私は数年の間、先祖霊を前日に追い返してしまっていたのか…と思うと、悔いる気持ちでいっぱいでしたが、夫の叔母がこう言って慰めてくれました(↓この叔母です)。
お盆の思い出は結婚してからのこと
「ウチ(叔母の嫁ぎ先)は25日に塔婆をもらったら、その日のうちに送って行くんだよ。お盆は土地によっていろいろな風習があるんだから、気にしなくていいよ」
その叔母も亡くなってもうすぐ2年が経ちます。私の実家は次男・次女の夫婦で、実家も遠かったため、お盆の風習などにほとんど接することはありませんでした。毎年、お盆のことを考えるようになったのは、結婚してからです(だから叔母の言葉が、お盆の思い出になっている)。
夫の祖母が亡くなってからは訪ねてくる人もほとんどなく、本当に簡単なお盆になったと思います(本当はもっと簡単になってほしいけど、贅沢は言わないでおきます)。
昔はこの地域でも、お寺の住職が各家を訪問、お経を読んでくれたそうです。そうするといくらかお布施を包まなくてはならないし、仏壇だっていつものままとはいかず、気を使って大変だったでしょう。
今だってお盆に親戚が続々と訪ねてくるような家は大変です。ぜひ、家族が主婦(主夫)を労ってほしいです。
今年の塔婆は11時から受け取りが可能だそうです。もう少ししたら、お寺に行ってこようと思います。実はこれももう面倒くさくて嫌なのですが…。だって、お寺がめちゃくちゃに混むのです。田舎のお寺の周りに車の渋滞の列ができるくらい混むのです。
とにかく明日の朝に先祖霊を送って行ったら、お盆も終了。昔からお盆が終わるととても解放感を覚えます。子どもたちの夏休みが終わったくらいの解放感です。


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