梅雨時の朝、雨が降っていると、長女が駅まで送って欲しいと言うことが増えました。この間もそれじゃあ行こうという時に、長女が傘立てに自分の傘がないと言い出しました。
傘立てには、普段長女が使っている直径70cm、黒の傘の代わりに見慣れない紺色の傘が入っていました。それは長女の傘に比べて軽いし、少し小さめの傘でした。
誰もそんな傘は知らなかった
パパが新しく傘を買ったのかな?
長女は夫が新しく傘を買ったのにもかかわらず、間違えて自分の傘を持って行ったのだと思ったようです。しかし、夫に聞いても次女に聞いても、そんな傘は知らないと言います。そこで初めて、長女が職場で傘を間違えてさして帰ってきたのではないかと気が付きました。
夫にはもっと早くそう考えるべきだと言われましたが、私は、まさか家に帰るまで長女が気が付かないとは思わなかったのです。暗いところでは黒と紺の区別はつきにくいかもしれませんが、傘の大きさや重さの違いはさしているうちに必ずわかるように思われます。
長女の職場はコールセンターで、ブースが違うと顔を合わせない人はいくらでもいます。持ち主を探すのが大変そうだと思いましたが、職場のラインに傘の写真を載せたところ、持ち主はすぐに判明して、無事に傘を返却することができました。
ちょっと長女のことが不安だけど
何かに気を取られたり、夢中になっていると、誰でも必ず気がつくようなことも素通りしてしまうのが、長女の個性です。それが長女の面白味になっている反面、私にとっては心配でもあります(何しろもうアラサーなのです)。
以前の私ならもっとしっかりして欲しいと思い、口にも出したと思います。しかし、今回は長女が発達障害の可能性を持っていることを私も知っています。その特性が出たんだな~、と思うだけで私の心は平穏なままでした。きっと長女は早く家に帰りたくて、傘の違いなどは気にしなかったのでしょう。
ただ、雨が降っているのに、傘がなくなってしまった人はとても困ったと思います。長女はもともと黒や紺色が好きなのですが、そんな失敗を避けるために、傘はド派手な色を選べば良いのに、などと考えてしまいました。
どんな人でも苦手なことはありますから、少しでも生活しやすくするために、工夫することが必要ですよね。