いつも一番近いスーパーに行っています。そこは早くからポイントカードを導入していて、ポイントが貯まる度に500円分のお買い物券をもらっていました。最初は何だかとてもお得な気がしていましたが、しばらくするとちょっと待てよ、と思うようになりました。
何だかポイント制が嫌になった
ポイントが貯まるためには、その分買い物をたくさんしているわけです。私がお買い物券をもらうと言うことは、そのスーパーで散財をしている証拠でもあります。しかも他のスーパーに行くとポイントはつきませんから、自ずと行くスーパーは限定されることになります。
いたずらにポイントカードを増やしたいわけではないので、スーパーは1つに絞って行くのが当然だと思っていましたが、何だかスーパーの罠にかかったような気がしないでもありません。何だか不自由で鬱陶しいと思うようになりました。
ポイントカードがないスーパーの誕生
そんなとき、比較的近くにポイントカードがないことを売りにしたスーパーができました。昔からスーパーを経営していた会社が、新業態として新しくポイントカードがなく、支払いは現金のみのスーパーを作ったのです。その分、価格は低く抑えてあるということで、私はすぐに行ってみたいと思っていました。
定期的に我が家に届く広告では、いつも買っている品がとても安かったため、これでは混雑は必然だと思い、少し落ち着くまでと、新装開店(閉店した他のスーパーの店舗をそのまま再利用したようです)から3カ月ほど待っていました。
BGMまでなかった
行ってみると確かに人は多いのですが、皆買い物に熱中しているため、通路に立ち止まる人などはほとんどいません。だから思ったよりスムーズに買い物ができます。面白いのはポイントカードがないだけでなく、店内のBGMも一切なかったことです。そのため、店内は妙に静かな空間となっていました。
もともとスーパーの中では店内放送がなければ、人の話し声はなかったのだな、と改めて再認識しました。音はレジを通すときの、ピッという電子音だけでした。そして買い物が終わったときに会計を済ませると、普段と同じ量を買っているのに、3000円以上も安かったので、とても驚きました。
これは回数が重なるとかなり出費に差が出るのではないでしょうか。野菜や肉を小分けにして売っていないなど、不便だなと思うことは多少ありましたが、コストコや業務スーパーのように大量だと言うわけでもないので、四人家族の我が家なら十分にこのスーパーを使う価値はあると思いました。
実は斬新ではない?
ポイントカードがない分、価格が安いなんて斬新だと思っていましたが、よくよく考えると昔のスーパーにポイントカードはありませんでした。単に原点回帰をしただけかもしれません。しかし、ポイントカードがない分価格が安いとは、逆に考えると、ポイントカードがあるところは、その分価格に何かが上乗せされているということでしょうか。
そんなことを考えなくても良いのが、ポイントカードがないスーパーの価値なのかもしれませんね。もう、行くスーパーを変えようかな…